阿草(あくさ)集落多くの文化遺産阿草集落は昔から京大阪街道の要所であったといわれています。文化的遺産も多く、市指定文化財として 熊野権現の拝殿から発見された11面懸仏(天文4年)と扁額(永禄2年)があります。 また熊野神社には狼の狛犬や供僧(くぞう)という社僧の風習が現在も引き継がれて、熊野大歳社の祭礼を 行っています。 木の中地蔵堂には木の中地蔵が安置されています。木造の地蔵尊で、木の先は城崎、木の元は滋賀の木本町にあり、 一本の木から3体の地蔵をつくったと版木に記されています。 近代古文書は、検地帳(生得3年、延宝6年)、名寄帳(延宝8年)、村中田并覚帳(寛保2年、寛政9年)など、 40点を保存しています。 美しい村づくりに取り組む後継者が減少し、空き家となる世帯が増えてきていますが、一方でIターンによる人々が田舎住まいを求めて 住まれる人も増えてきました。集落の奉仕作業にも参加してもらっています。お互いに隣近所に声かけ合って、 安住の地を守っていくのが課題です。 遊休農地の解消、河川の草刈りなど、集落全体で2ヶ月に1回奉仕作業を行って、美しい村づくりに取り組んでいます。 へき地債によって川代公園が整備され、新しいつり橋が完成し、キャンプや桜の花見に訪れる人も多くなりました。 広田地内には昭和5年にかけられたつり橋がいまだに丈夫で人気を浴びています。 行事・もよおし供僧による宮行事は年10回以上に及びますが、主なものは各節分行事と熊野大歳社の年2回の祭礼です。 供僧は集落の年長者6名がつかさどり、粟餅の儀式をしないと拝殿には上がれません。地蔵堂の守りもしていますが、 行事では陣得という羽織を着用して神事のすべてを行います。 木の中地蔵は25年に1度、開帳を行うことになっていて、平成16年に850年祭を行いました。しかし、ご希望があれば いつでも見ていただけます。 |