平成19年1月25日から、化石発見現場上部に重なる砂岩・礫岩層を取り除く掘削工事が開始され、同年2月25日から手掘り作業が開始されると、血道弓、尾椎とみられる連なった化石数十点がまとまった状態で産出されました。このときの尾椎や血道弓の並び方などから判断して、体の全部が順次埋没している可能性が高まりました。
恐竜化石の尾椎が原型のまま連なって産出されるのは日本では始めてのことです。脳函(のうかん)と呼ばれる脳が入っていた部分は、縦横15cm、高さ8cmで、首と骨との接合部分で、脊髄や神経が通る穴が生々しく残っているものも見つかっています。恐竜の頭の部分が発見されたのは、国内7例目で、竜脚類では初めてのことです。体の骨と頭部が一緒に発見されたのも世界的にまれなことです。
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